資産と負債のバランスをみるものをバランスシートといいます。
国や企業はバランスシートを作成し、その改善に注力していますが、
個人の家計においてもバランスシートの見直しは重要です。
バランスシートは、左側に資産を時価評価して計上し、右側に負債の残高、
そして資産から負債を差し引いた純資産残高を計上します。
バランスシートの特徴として、
左側の資産合計と右側の負債・純資産合計の金額がつねに等しくなることがあげられます。
一般的なバランスシートの見直しの方法として、
ローンの繰上返済を行うなど、負債を圧縮する方法があげられます。
手持ちの資産を取り崩して負債を圧縮すると、
純資産残高は変化しませんが、資産に対する負債の割合を減らす効果が得られます。
とくに、デフレによってお金の価値が上昇する傾向にある現在は、
負債の圧縮を優先すべきでしょう。
反対に、インフレや高金利で資産が増えやすい状態の場合は、
負債圧縮ではなく資産の増加を図って純資産を増やしていくような見直しも可能です。
バランスシートは、こうあるべきといった原則はあまりありませんが、
基本的な見直しの方針としては、
将来的に純資産残高を増加させられるような見直しが重要だといえるでしょう。
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