具体的なプランニングに先立って、顧客の様々な情報を収集する必要がある。
基本的な情報 |
- 顧客およびその家族の氏名・性別
- 各人の生年月日
- 各人の職業・学校種別など
|
現状の情報 |
- 収入(賞与を含んだ年収ベースで把握)
- 支出(基本生活費・その他生活費・住居費・保険料・教育費・一時的な支出の6項目に分類し、年単位で把握)
- 金融資産の総額とその内訳、毎月・ボーナス時の積立額
- 住宅の状況(持ち家・賃貸住宅・社宅)
- 借入金の状況(住宅ローン、カードローンなど)
- 社会保険の加入状況
- 生命保険・損害保険の加入状況
- 勤務先の福利厚生制度(貯蓄・融資・保険などの各制度)
|
今後の情報 |
- 退職の年齢、退職一時金があればその額
- 住宅取得の予定がある場合は購入プラン
- 子供がいる場合は今後の教育プラン
- その他今後資金が必要となりそうなイベント(住宅の増改築、車の買い替えなど)
- その他収入が得られることが予想される場合は、その種類、おおよその額
(配偶者の収入、個人年金など老後の収入、親からの贈与など)
|
さまざまな情報を収集するには以下のような方法がある。
-
質問用紙による把握
FPがプランニングにあたって入手したい情報を、あらかじめ質問用紙に項目を作っておき、
顧客に記入してもらう方法。
この際、ファイナンシャル・プランニングの知識に乏しい顧客が記入に戸惑わないよう、
記入方法を解説したものを添付するよう心がけたい。
収入、住宅ローンの状況、生命保険・損害保険の加入状況などについては、
それぞれ源泉徴収票、住宅ローンの償還予定表、保険証券などの元本のコピーを
もらうほうが正確に内容を把握することができる。
これにより顧客も調査する手間を省くことができる。
-
面談による把握
FPが入手したい情報を、顧客に直接質問することによって入手する方法である。
質問用紙は客観的な情報を入手する場合には効率が良いが、
その反面、顧客のニーズや考え方、好みなどの正確な情報は把握しにくい。
面談による把握は、質問用紙による情報収集を補うために有効な方法である。
|